鉛フリーはんだの特性とはんだ付け装置 |
鉛フリーはんだの構成は錫を基調とし、それらに数種類の金属を添加しています。また、この添加金属の数により、二元合金、三元合金等があり、はんだ付け作業管理に影響を及ぽします。右表は、一般的 な鉛フリーはんだの溶融温度を表したものです。 |
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錫−鉛系はんだ(H63A)と鉛フリーはんだとしてSn-3.5Ag-0.75Cuを選択し、はんだ付け性の相違について確認してみます。 はんだのフローアップ 錫−鉛系はんだ(H63A)では上記グラフ内の温度であれば1秒以内に濡れを達成しますが、Sn-3.5Ag-0.75Cuではわずかな温度変化により濡れ時間が急激に変化します(Fig.3)。 このことより、Sn-3.5Ag-0.75Cuでは濡れの温度依存性が高いと判断できます。したがって、はんだ付け装置ではより高精度なはんだ付け温度管理が必要であることがわかります。 | |||
![]() | Sn-3.0Ag-0.5Cu はんだ付け温度 250℃ 酸素濃度 50ppm |
![]() | Sn-3.0Ag-0.5Cu はんだ付け温度 255℃ 酸素濃度 50ppm |
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